無垢フローリングの種類

今日は前回に続きフローリングの続編です。
前回のブログにて、フローリングにもいろいろ種類があるということがおわかり頂けたと思いますが、無垢材と呼ばれるフローリングを例に、もう少し掘り下げてみます。
無垢材のフローリングの場合、
樹種(木の種類)
サイズ(利き幅)
貼り方
塗装仕上げ種類
などにより、いろいろと分類されるのですが、さらにその「木目」の見え方、つまり切り出し方によってもいくつかに分類されます。
1.柾目
  
  バウムクーヘンのように、年輪の真横から見る感じで切り出された板材となります。均一なイメージでとてもきれいな見た目が特徴です。
2.板目
  
  柾目とは異なり、年輪の中心部から外周部まで見える感じで切り出された板材となります。
3.板目節有
    
  樹種にもよりますが、木材の特徴的な「節」を見せるように切り出された板材となります。
4.板目浮造り
  
  木目の凹凸を浮き出させる形で表面処理したものです。特徴的な表面となります。
5.サーキュラーソウ加工
  
  板材の表面にのこぎり加工痕をあえてつけたテクスチャーとしています。ここでは回転式刃のサーキュラーソウと呼ばれるもので加工したものです。
表面仕上げは他にもラスティックな仕上げのものやカンナで規則的に加工をしたものなど様々あります。
どうですか?全然印象違いますよね。
これらは代表的な一例にすぎません。
これに樹種の違いや貼り方の違い、塗装処理の違いなどが加わるともっともっと沢山の選択肢に分かれます。
このように「フローリング」って結構奥が深いというか、間口が広いんですね。もしみなさんにもフローリングを選択する機会があったら、色だけじゃなく、いろんなことに興味を持ってみてください。床仕上げをどうするかで空間が全然違ってきますし、床板は唯一「常に」人が触れている部位でもあり、とても重要だからです。
マテリアルワールドがオススメするとしたら、基本はやっぱり無垢材です。
もちろん、反ったり、ねじれたり、隙間が空いたり多少の動きはあります。木が動かなかったらそれは呼吸(調湿)していないということですから。
フローリングが少し空いただけでもクレームされる方がいらっしゃますが、僕たち設計あるいは資材の立場からすると残念なことです。
それがNGだとすると、1?たりともくるわない、いわゆる「木目調プリント」のフローリングのようになってしまうからです。
素足で歩いた時の温かさ、柔らかさ、数値化出来ない風合いはそれらの材では決して得られません。
土足文化の海外ならまだしも、日本独特の靴を脱ぐという素晴らしい習慣を持つ僕たちの暮らしの中で、素足が触れる部分は「木」の温もりであって欲しいと思っています。

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