小さな社会活動

マテリアルワールドは建築資材を扱うブランドですが、『建築』という行為全体を大きく捉えて、その活動が与える社会へのインパクトの大きさから、責任の重さを感じています。
建てるからには、何かを壊す。
リフォームするには破棄が伴う。
材料を確保するには木材を切り出し、石を切り出す。
時に化学物質を使う。
大量にエネルギーを消費する。
etc.
ネガティブ要素を上げ出したら、正直建築が出来なくなるほど結構あるものなんです。
建築とは、そんな何かの犠牲の元に成り立つ部分があることを決して忘れては、この仕事は出来ません。
それでも「マテリアルワールド」の事業を通じて人や社会に喜んでもらえることも沢山あるわけで、そのことの方がはるかにウエイトが大きいわけで、だから僕はこの仕事を選んでいます。
そんな幸せな環境に今自分があることのお礼として、何か少しでも社会活動として恩返し出来ることはないだろうかと考えていました。
まだまだ周囲をいたわるほど全然強くはないけれど、小さくても、それでも出来ることってあるはず。
身の丈に応じた社会貢献。
それを今回一つの形にしました。
以前もご紹介しましたが、
<レンタカグ>
事業を展開するエコトワザさんにささやかながら家具の寄付を始めました。
なるべくそれもカナダ産のもの、あるいはカナダの廃材を利用したものをメインにしていこうと思っています。
これは僕が過ごしたカナダへの恩返しでもあり、有効活用されていない廃材が沢山あるということをずっと以前から問題視していたことも背景にあります。お金をかけて廃棄処分するくらいなら、使える形にしてゴミを減らし、リユースするべきという想いを込めています。
さらに、レンタカグ事業は「買わない、捨てない」というそのコンセプトにとても共感させてもらっており、さらにこれを女性起業家の大塚玲奈さんがはじめられたという点でも、活躍する女性を少しでも応援させてもらいたいという、マテリアルワールドのビジョンにも合致していると判断しています。

まずはとても小さな初めの一歩ですが、
無理をせず、コツコツと、継続していくこと。
そしてそれがどこかで誰かのお役に立てれば…と考えています。
ありがとうの気持ちを込めて。

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