優れたアイデア・デザインにはヒネリが効いている

今朝の東京地方は、やっと涼しくなりました。
ようやく今年の夏の猛暑ともサヨナラできそうな感じですね。
暑さばかりが話題となったこの夏、マテリアルワールドでは一つの大きなプロジェクトが進んでいましたが、先日、無事終わりました。
実は昨年も夏も『シエナスタイル』グアムプロジェクトでフル稼働でしたが、今年の夏も『シエナスタイル』がメインでした。
マテリアルワールドは、何故だか夏は“アルミ”の季節みたいです。
実は来年の今頃も大きなプロジェクトが控えています…。
話がそれましたが、
この夏のプロジェクトとは、京都の旅館のリニューアル工事でした。
(今年は何故か?旅館のお仕事にご縁があります…)
建築的に、コンクリート打ち放しの独特の外観が特徴のその旅館は「旅館こうろ」さんです。
リニューアルデザインの担当は、旅館建築のスペシャリストとも言えるTANABE ATELIERさんです。
お部屋のリニューアルと同時に、外部は瓦の葺き替え、そして窓部分に面格子を新たに設置するというものでした。
京都の町屋の特徴として、「繊細な木製縦格子の連続」というのが一つのモチーフとしてあるのですが、防火の規制や耐久性などのことも踏まえて、今回アルミ製で製作するという選択となり、その部分をマテリアルワールドでお手伝いをさせて頂くことになりました。

改装前の状態。
デザイン検討を進める段階で、「本当は木がいいけれど、アルミにした」というネガティブな選択でなく、木には出来ない“魅力”を出せないだろうか、金属だから出来ることはないだろうか…、そんな議論を重ねて行く中で出されたのが「ひねる」というアイデア。
そこからイメージが生まれ、それを活かした3つのパターンを製作しました。

改装後の外観。


夜の景観。格子の隙間からやわらかく洩れる光がとてもイイ雰囲気です。


室内から見た格子。“ひねり”のデザインが効いています。
遠目にはやや分かりずらいのですが、表面の塗装仕上げも、これまでで最もエネルギーと時間を費やした苦心のディティールになっています。
選び抜いたブラウンに、ブロンズのカスレ処理を施してあります。
色決め、艶決め、カスレ処理など、試作を何度も繰り返し、ようやく辿り着いた「こだわり」の塗装仕上げです。
特にカスレの入れ方には数値化できる指標が無く、「こんな感じ」というイメージの刷り合わせを重ねるしかなく、製作サイドには最後の最後まで無理を言ってようやく実現したもので、もう一回同じことが出来るか?というと正直難しい?!、それくらい難易度の高いものでした。(苦笑)
プロとしては、あんまり簡単に「こだわり」という表現を使うべきではありませんが、そんなこともあって、これは間違いなく「こだわり」と言っていい部分だと思っています。


細かいパーツも全てです。どこにも手抜きはありません。
今年、創業60年の旅館こうろさん。
歴史ある旅館のその記念すべき年に実施されたリニューアルに参画でき、とてもうれしく、光栄に思います。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。
また一つ、家族と一緒にいつかは泊ってみたい場所が増えました。
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Always Happy First 2010
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2010年もたくさんの笑顔に会えるように、
ユニークでオンリーワンなマテリアルを通じて、
みなさんにHAPPYを届けます・・・
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