シンプルの裏側にあるもの

デザインアプローチは人により様々で、同じような結果としての成果物でも、そこに至る経路は全く違ったものであることも珍しくありません。
積み上げていく人、そぎ落としていく人、形から入る人、平面から展開していく人、などなど。
何が正しいという王道はなく、人それぞれであり、時間とエネルギーのかけ方も多種多様です。
スケッチを大量にかくことで整理する人、模型を何個もつくることでイメージを確認する人、性格的な部分も違いに現れます。
デザインの傾向にも個性がありますが、複雑な入り組んだデザインをする人と、本当にシンプルでスッキリとしたデザインをする人とで、必ずしも前者の方が沢山の時間とエネルギーをかけているとも限りません。
むしろ、ゴチャゴチャした対象から、余分なものをそぎ落としていく作業の方がごまかしが効かない、ポイントを外せないという点で難易度が高いという見方もあると思います。
一見して、簡素で、整理されていると簡単そうに見えることがありますが、『余白美』とも表現できるような絶妙なバランス感覚は、教科書などを通じて習うものでなく、沢山のトライアンドエラーから導き出したもの、あるいはその人が持っている感性的な部分に大きく影響されるものだと思います。
シンプルな答えの裏側には、ものすごい時間とエネルギーをかけて考えられた過程があるのかもしれないのです。
例えば、アップルのPCやiPod,iPhoneなどもその類だと思います。
今日は、そんなデザインのプロセスについて様々なことを僕に感じさせてくれた大阪のデザイナーTさんの物件をご紹介します。


高さ、奥行き、幅といった各部の寸法要素に絶妙なバランスを感じる空間です。どうしてその寸法にたどり着いたのか、いろいろとエスキス段階での試行錯誤を感じずにいられません。
マテリアルワールドの『TOKYOジャケット』をデザインの重要なポイントとしてお使い頂いています。
この障子は夜になると行燈のような役割をします。
左がイタリアンレッド、右がパールホワイト、赤と白は日本をイメージされているとのこと。
ウィットが効いていて、さりげないけど、ポイントです。


ニッチの一部が鏡になっています。
ここにも、マテリアルワールドの『KOBEプレート』のアンティークゴールド。
この写真を頂き、とてもうれしかったのが、プレートの「使われ方」です。
マテリアルワールドのTOKYOジャケットKOBEプレートにして、単にカッコイイアイテムに替えましょう、的な範囲をこえていると思います。
配色にもこだわり、プレートもアクセントとして、設置位置そのものから空間のデザイン要素の一部として積極的に扱われていることが分かるからです。
主役とまでは言いませんが、かなり前面に出てきていると感じます。
日本の住宅建築で、しかもリフォームの分野において、設備アイテムをこうやって積極的にデザインアイテムとして目立つ部分にあえて使うというのはほとんど無かったと思います。
少なくとも僕はあまり事例を知りません。
そういう意味で、TOKYOジャケットKOBEプレートが、デザイナーさんの感性を刺激出来たのならこんなにうれしいことはありません。
魂は細部に宿る、神は細部に宿るともいいますが、スイッチプレートは小さいアイテムだからこそ疎かにせず、TOKYOジャケットやKOBEプレートを使って空間全体を引き立てて欲しいです。
『TOKYOジャケット』はこちら。
『KOBEプレート』はこちら。
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Always Happy First 2010
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2010年もたくさんの笑顔に会えるように、
ユニークでオンリーワンなマテリアルを通じて、
みなさんにHAPPYを届けます・・・
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