小さな会社のフェアトレード

4月も後半戦、そろそろGWですね。
みなさんはもう何かお休みの計画はされているのでしょうか?
さて、
お気づきの方もいるかもしれませんが、このマテリアルワールドのサイトに、新たに『フェアトレード』のページを追加しました。

マテリアルワールドの立ち上げからずっと公私に渡ってお世話になっている恩師、RYUさんこと村尾隆介さんが新たに提案するフェアトレード認証です。
マテリアルワールドでは、この趣旨に賛同し、これを広めて行きたいと考えています。
「フェアトレード」という言葉のイメージは、主に途上国などからコーヒーやオーガニック製品などの調達に際して見聞きするフレーズですが、ここでは業界を問わず広い意味で提唱しています。
僕はずっと建築業界なので、あまり他業種の状況は知りません。
また、まだ経験も少なく、金融に詳しい訳でもありませんので、考え方・捉え方に落ち度がある可能性もあります。
しかしながら、僕の知りうる範囲で、建築業界の一般的な取引条件は、小さな会社にとっては相当厳しいものがあります。
まず、支払のサイトと呼ばれるものが長い。
商品を販売してから、現金が入るまで3か月、4か月、あるいは半年後であったり、それ以上というケースも少なくありません。
そして、それが現金ではなく、いわゆる手形が多い。
金額が大きくなればなるほど、利便性もあると思いますが、小さな会社にとっては運転資金的に相当厳しくなります。
調べてみると、
平成23年中に日本国内で使われた小切手や手形の総額は約379兆6,314億円に達し、一方で日本国内の現金の総額は約85兆47億円なので、いかに多くの取引が小切手と手形で行われているかがわかります。
業界問わず、現金取引の方が少ないんですね。
一方で、
海外との取引をされている方であれば理解してもらえると思いますが、ほぼ輸出入ではリアルタイムに近い決済がほとんどです。簡単に言うと、送金が完了しなければ、荷物の権利がなく、受け取れません。
発注時に着手金として50%をデポジットするということも普通です。
改めてこうして考えると、マテリアルワールドの事業は、いかに先にお金が出ていく仕事なのかと、痛感させられます。(汗)
僕もクレジットカードは使いますし、国内の仕入れ業者様には、月次でまとめて、月次でお支払していますから、決済と支払の時間差の恩恵は受けています。毎回リアルタイムに現金取引をしている訳ではありません。
しかしながら、小さな会社が約束手形のような取引をしていいとも思えません…。
これとは別に、
業界のいわゆる“じゃんけんの後出し”的なものとして、支払の時に事前に相互確認なく、振込手数料を差し引いたり、○○○手数料、△△△協力費、□□□安全対策費、という名目が差し引かれてくることがあります。
特に金額も小さい為か、振込手数料に関しては、差し引くのが当然と考えている会社さんが多いことにびっくりします。
何故、売る側が商品代の100%を貰えないのか個人的には不思議でなりません。(もちろん、同意がなされているケースは違います)
これまでマテリアルワールドでは、幸いお客様に恵まれていて、こうした小さな会社の事情を理解してくださり、こちらの希望を汲んでくださる企業さんがほとんどなので、通常のお取引でこれまで大きなトラブルに巻き込まれたことはありません。
マテリアルワールドのお客様の場合は「イレギュラー支払」になっている企業さんが多いのではないかと思います。(苦笑)
小さな会社が普段なかなか口に出せないようなこうしたお金の話についても、このようなフェアトレード認証のロゴマークの普及・使用によって、少しずつでも内外にアピールし、やがてそれが大きな流れとなって、常識が少しずつ変わっていけばいいなと願っています。
ぜひ、このフェアトレード認証に賛同いただける方は、自由にダウンロードして、お使いください。

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