石材の最新動向(展示会より)

秋という季節は、4つのシーズンの中で、もっともわかりにくい季節感だと個人的には思っています。
昨日なんて、すごく冷たい雨でもうすぐ冬って感じでしたけど、今日はまた一転して汗ばむような陽気で、残暑だなっていう一日でした。
そんな寒暖の差が激しいからか、それともこのところの出張続きの影響なのか、少し体調的にダメージが出始めている感があるのですが、みなさんは体調くずされていませんか?
今日は、ちょっと時間がたってしまったのですが、先日のイタリアでの石材の展示会から、少しだけ写真でその様子をご紹介したいと思います。
毎年イタリアで行われている世界でも最大級の石材の展示会、特に大理石を中心とした「マルモマック」。この展示会を見てきました。
僕が感じたトレンドとしては、表面加工の技術や精度の高さにおいて、様々なことが出来るようになってきているという点と、素材そのものの差別化・希少性はどんどん薄くなってきているという点です。
大理石はかろうじて、裏から光を当てることで浮かび上がる模様のゴージャスなものが特別感を出していましたが、素材の種類そのものは以前からあるものに同じです。
正直、今後は単純に石の種類だけで他との差別化を図ることは難しく、石に施される加工技術や製品となった時の付加価値が加えられないと目新しさは得られないと感じています。
その僕が感じたトレンドから、大きく3つの分類で抜粋してご紹介します。
加工の一例






一見して石と感じさせないようなものが他にも沢山見受けられました。
ゴージャスな大理石の一例




独特の柄、色調が高級感を演出しています。薄くスライスしてバックライトを当てています。なかなかこんな演出が似合う空間というのは少ないですが…。
加工技術を使ったアート・オブジェ







大きなものからとても小さなものまで、多種多様に目につくものがありました。
アートやデザインのイメージを具体的なものとして創り出すには、加工技術の進歩がとても重要なファクターを担っているということを今回感じることができました。石材の場合、最新鋭の機械の傍にいて、常にこんな加工は出来ないだろうかと、トライアンドエラーを繰り返す作業の中から、優れたデザインが生まれてきているのかもしれません。
これらは数百枚の写真の中からほんの一部です。
マテリアルワールドとしても興味を持ったアイテム・会社が幾つかあり、更なる情報収集中でもあります。近い将来、また何か新しいアイテムを追加できるかもしれません。お楽しみに…。
展示会以外でも見どころ満載だったイタリア。
出来ればまた来年もこの展示会には足を運んでみたいと思っています。

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