空気をデザインする

ジャカルタから戻って1週間。
なんだか東京の方が暑いので、少々ショックな毎日です・・・。
やっぱり湿度の影響って大きいですね。
世界各地の気候というのはそれぞれ違うものですが、同様に「空気」も違うと思います。その場所独特のものがあると感じています。
各地の空港に降り立ったときに、いつもそれを感じます。
建築設計、建築デザインというのは、その目には見えない「空気」をデザインすることも出来ると思っています。
もっと言うと、設計を通じて最終的にデザインしているのは、その空間であり、つまりはその場所の「空気」と言えるのかもしれません。
目に見えないものをデザインする?
という、ちょっとおかしな印象もあるテーマですが、ちょっと分解して考えると共感してもらえる部分が少しはあると思います。
例えば、
温度(サウナ、ワインセラー、冷凍庫まで)
湿度(ミストサウナ、乾燥室など)
気流(吹き出し風量、換気計画など)
臭い(アロマ、お香、イグサの香りなど)
清浄度(クリーンルーム、手術室)
化学物質(ノンホルムアルデヒド)
これらは数値化出来ますし、「臭い」以外は主に設備設計において設計されるわけです。
ただこれだけではありません。
気積の大きさ(開放感)
明るさ(集中力、心理的な落ち着き度)
音(残響音、静けさ)
マイナスイオン、フィトンチッド、アルカロイドなど(森林浴効果)
こうした要素も複合的ではありますが「空気」を構成しているものと捉えることが出来ると思います。
更には(少々抽象的ですが)、
ピンと張り詰めた緊張感(荘厳な教会建築など)
リラックスした雰囲気(ログハウスなど)
数値化は出来ないけれど、つくりだされる「空気」の違いは誰にも明らかだと思います。
もちろん、それは目や耳や鼻や皮膚など、体全体を通じて感じることであり、それを「空気」と称するにはやや強引な解釈かもしれませんが、僕はそう捉えています。
これらの中でも、特に数値では現せない部分の質感を構成する要素として、マテリアル、つまり仕上げ材が何であるのかというのはとても大きな要素だと思っています。
無垢材のフローリングと木目調プリントのフローリング
天然石と石目調プリントのタイル
鍛造ロートアイアンとロートアイアン風のアルミ
これらは一見してプロでも見分けがつかなくらいどんどんと進歩してきているマテリアルの一部ですが、やはりそこには歴然とした差があるのです。人間はちゃんとそれを識別する能力を持っています。
つまりホンモノであるかどうか、温かみとか、なごみ、安らぎ、自然素材ならではのバラツキ、1/fのゆらぎ、etcそれらが心に与える影響というのは実は大きいように思います。
そして、
実は人間も空気をデザイン出来ると思っています。
たった一人の人のキャラとかパーソナリティー、あるいはオーラがその場の空気を変えられたりしますよね。
マテリアルワールドは世界中からホンモノと呼べる一流資材を届けることで、この目に見えない空気をデザインすべく、これからもその素材選びには妥協をせずにいたいと思います。
そして、僕自身も周囲を明るく楽しい雰囲気に変えられるようなオーラを身につけることで、関わる人全てにハッピーを伝染できるように、自分磨きに精進したいと思っています。

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