デザインの値段

商品には値段があります。
その商品が製品であれば、コスト(原価)があります。
原材料費、光熱費、運送費、梱包費、人件費、機械の償却費、etc・・・。
また営業経費もあります。広告宣伝費、人件費などなど。
そうしたものが加味されて、値段というのは構成されています。当たり前ですよね。
「デザイン」はどうでしょう???
デザインのコスト?あるようでないような目に見えない存在。
デザインは「発想力」「センス」「表現力」というその人、その組織が持つ知識や経験の蓄積に基づいた無形の財産によって構成されていますよね。ですから、製品で言うところのコストと同じ次元で話しをした場合、これらは計算から外れてしまうこともあるようで、デザインを形にするのに要する作業時間と少々の事務経費程度だけとみなされてしまうこともあるようです。
では、
デザインは「無料(ただ!)」なのでしょうか?
こういう風に聞くと、多くの人は、もちろん「NO」と言ってくれます。
でも、実際にその部分にきちんと価値を見出してもらうということはとても難しかったりします。最近、そんな場面に直面することがあります。
建築という分野、プロダクトデザインという分野、ウェブデザインという分野、フォトグラファー、イラストレーター、環境デザインなど、僕の周りにもお客様も含めて沢山のプロフェッショナルな方がいらっしゃいます。マテリアルワールドも含めてですが、ことデザインの適正価値という点では皆さんとても苦労しているように思います。
もちろん、僕も一方では消費者の側でもあるので、値段にはうるさいです。(笑)
ですが、デザインに関しては関心も高いし、リスペクトもあります。だから有名デザイナーの作品云々ということでなく、自分なりの価値観を基準に、判断しています。
僕がエクステリアデザイナーの方の知的財産を守る「New moral standard」にも賛同しているのも、デザインは無料ではないということに賛同し、業界の体質を少しでも変えていけるようにという想いからです。
http://explanning.m78.com/Morals/
デザインの価値は自分でなく、周囲が認めることなのかもしれません。しかし、そこに込められたものを適正に評価してもらう、そんなことがごく普通に市民権を得られるようになればいいなと思っています。
TIME&GARDENとして、「大切なメッセージ」を発信しているのはこうした想いをもっと伝えたいと感じたからです。
最近、そうしたことに直面することが多くなったので、最後に今一度皆さんにもメッセージを伝えたいと思いました。
☆マテリアルワールドからのメッセージ☆
1.「値段を下げる」ではなく、「高い価値を適正な価格で提供する」という、私たちの姿勢に共感していただける方。
2.「建築」「デザイン」「資材」が大好きな方(私たちも大好きです)。
3.他社の商品や、他社のデザインに対してリスペクトを持っている方。
4.約束を守っていただける方。
5.あらゆる面で「法の遵守」ができている方(私たちは、お取引先もチームと考え、全体のコンプライアンスを重視しています)。
デザイナーの皆さん、頑張りましょう!

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