これからのエネルギーのこと

昨日も大きな余震、まだまだ落ち着きませんね。
みなさんは大丈夫でしたでしょうか?
さて、
今回の震災では、地震、津波、そして原発と3つの異なる大きな問題に、今、日本が直面している訳ですが、地震、津波は建築や土木などの技術でその被害を少しでも少なくしていく工夫は出来ても、そのこと自体は自然の猛威であり、誰もその発生を止めることは出来ません。
地震国である日本において、地震や津波の発生はいつ起きるかわからないものとして、これからも生きていかなくてはなりません。
時にそれはあまりにも非情ですが、地球の動きそのものをとめるテクノロジーはこの先も見つかりそうにありません。
でも、
今回直面している原発の問題は、別にして考えるべきと思います。
恥ずかしながら、この僕も、これまで電気がどこでどうやってつくられているということに関して全くもって無関心でした。
もちろん原発が日本にもあるということは知っていましたが、日本各地に54基もあることや、福島の原発でつくられた電気が東京で沢山使われていたことも全く知りませんでした。
建築分野でいえば、オール電化住宅というのは、ガスを使わずに安心・安全・便利だとばかり思っていて、オール電化住宅が増えればクリーンで安全だとばかり思っていました。
そのエネルギーとなっている電気そのものが、一つ間違えると、何万年も分解できないほど途方も無く、それも目に見えない恐ろしく危険な物質が生成されてしまうリスクと背中合わせの原子力発電によってつくられていたのかと思うと、これまでの自分の不勉強さ、問題意識の無さを物凄く悔いています。
ニュースによれば、濃度はともあれ、北半球全体に拡散してしまったというのですから、とてつもなく甚大な問題です。
これは電力会社や政府だけが悪いのでなく、そのことをもっと深く受け止めてこなかった我々全員に責任があるのだと思います。(子供たちは除いて)
福島原発の周囲が、これから先何年、何十年も近づけないかもしれない場所になってしまったのかと思うだけで、愕然としてしまいます。
ここまで我々の生活に深く根づいてしまっている原発、この先もずっとやめることは出来ないのかな?と思ったのですが、そんなことはないということがインターネットで検索すれば多くのところで語られています。
そのためにはピーク時の電力消費量を削減することが必須ですので、これまで通りではダメです。
でも、これから何十年をかけてでも、原発をやめていき、やがて0にするということを先に決めて、それに向かって何をしていくのかを考えれば、不可能ではありません。
僕たちの意思次第でこれは止めることができる問題です。
僕たちの子供たちの世代、またその次の世代へと、安心・安全して暮らせる日本であるために、これからこのエネルギーのことを真剣に考える時なんだと思います。
では、その電力消費を削減するのに、あるいは代替えするのに役立つであろうテクノロジーはなんだろうといえば、一つにはソーラーシステムであり、一つにはLEDだと思います。
もちろん、まだまだそれ以外のこともこれから沢山出てくると思いますが、今すぐにでも始められることとして、電気を使わないソーラーシステム、あるいは電気の消費量が少ないLEDというのは必須アイテムではないかと思います。
当然こうしたものが普及していくには時間もかかりますし、それまでは311前と比べて不便なことも沢山あると思います。
夏の暑さを想えば、計画停電やこの夏の電力制限なども経験したことのない試練になるのかもしれません。
でも、ほんの少しの集まり、積み重ねがやがて大きな力になっていくということは、例えば今回の世界中から寄せられる様々なサポートを見れば分かるはずです。
マテリアルワールドでは、
ご存じのようにソーラーブリックという電気を使わないLEDの照明器具を取り扱っています。
外構用の照明器具として、主に演出的に使われるものですが、実はそれ以外にもソーラーライトのシステムや、LEDの器具(通常の電気を使うタイプ)、はたまた戸建住宅の屋根にのせる太陽光発電のシステムなども窓口としての機能を持っています。
これまでも電気を使わないエコなシステムということでアナウンスしてきていましたが、今思えばまだまだ薄っぺらな情報伝達だったなと反省しています。
これからはもっともっと真剣にエネルギーのことを考え、そのことを声を大にして、少しでもこういうアイテムを広めていくことが、今の僕にできることであり、社会からの任されごとの一つではないかと思っています。
これだけの問題が起きても、それでも尚、原発を推進する人も沢山いるでしょう。原発を無くそうと言ったら、政治的な対立や、大企業をはじめとする産業界からの反発なども沢山あるのかもしれません。
でも、僕はやはり原発のない社会に向けて進んでいく側の人間になりたいと思います。
その小さな一歩として、
マテリアルワールドとして、製造元であるEPPSCOREの協力も得て、今回被災地へソーラーブリック200台(400万円相当)を送ることにしました。
すぐに出荷できる在庫がなかったので、今になってしまいましたが、昨日の停電などもあり、まだまだ困っている方は多いと思います。
本来、外構用として使うものであり、本当に小さな光でしかありませんが、手のひらサイズなので、ソーラーランタン、あるいは懐中電灯に同じような使い方をしてもらえたらと思っています。
こうしたブログでは、本来政治的、あるいは宗教的なテーマに触れることは、ある意味偏っていると捉えられることもあり、タブーなのかもしれません。
不快な思いをされる方もいるかもしれませんし、敵をつくることになるかもしれません。
それでも、戦後最も大きな危機に面している今の日本に生きる一人として、この大きな問題に対する自分の進むべき方向性を明確にする必要があると思いました。
こんなブログを書く勇気をくれたのは、斉藤和義さんです。
今日、原発のことを痛烈に唄う自身の替え歌を、USTREAMのライブ放送でも披露された衝撃は、もしかしたら音楽史に長く語る継がれる歴史的瞬間かもしれず、それを目撃した一人として、僕も突き動かされました。

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