ヨーロッパに想う色使いの巧みさ

フランクフルトに来ています。
以前にも弾丸出張で来たことがありますが、今回は展示会視察でガッツリ時間をとっています。


気温は大体0度前後で、毎日ほとんどドンヨリした空です。
晴れた日も太陽の光は薄いというか、弱々しい感じです。
北欧ほどではありませんが、日照時間も比較的短め。
総じてヨーロッパの冬はどこも似ていて、気分もあまり上がりません。
しかし、その反動なのか、家具や雑貨、ファッション、建築など、デザインの世界にはカラフルな色が溢れています。
しかも、その色使いのセンスには本当に脱帽します。
街や展示会場で見た写真をいくつかご紹介します。
(展示会は撮影禁止なので、本当にごく一部ですが…。)











心なしか、マルシェの野菜たちもカラフルでイキイキしているように見えます。
“色”と言っても、気が遠くなるくらい沢山の選択肢があるのですが、色の選択・再現性・そして組み合わせ、どうしたらその感覚は磨かれるのかと不思議なくらいに卓越しています。
僕らがこれらを真似しても、どこか違います。
フランス、フィンランド、イタリア、ドイツ、デンマークなど、多少国毎の違いもあり、見ていてとても楽しくなります。
きっと、技術的にはガラスにしても、プラスチックにしても、塗料にしても、日本の生産技術の方が高いのではないかと思うのですが、日本からこのように色使いの上手なアイテムはなかなか出てきませんよね。
極論すると、モノ(アイテム)が単調でも、色使いが匠だと、全然違って見えます。
なんてことのない、雑貨や家具がメチャクチャ雰囲気良く見えてしまうのです。
色数の多い建築も、日本では、どこか下品になりがちです。
色そのもの、色の組み合わせ、バランス、そうしたことをもっと勉強しないとダメですね。
それにしても、展示会の規模には圧倒されます。
雑貨が中心ですが、他の業界から学ぶことも多く、今回も沢山の収穫がありました。インプットの次はアウトプットですね。

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