包丁のないレストラン

先日、テレビを見ていたら、イタ飯のファミレス「サイゼリア」について放送されていました。
サイゼリアの安さの秘訣の一つは厨房に従業員は一人だけで、包丁を使うこともなく、センターで予め調理されたものを温め直したり、盛り付けたりするだけにしているそうです。
唯一切る作業が発生するトマトも、専用のトマト切り器を使って一気に6等分されていましたが、それすらも店舗でのカット作業を無くすために、ゼリーのこぼれにくいトマトを品種改良研究中とのこと。
我が家でも安くて美味しいということもあり時々利用しますが、そこまで効率化が進んでいるとは知りませんでした。
レストランの厨房で包丁を全く使わないなんて、スゴイですよね。
実は、これと同じようなことが建築でもおこっています。
以前にも触れましたが、今時の大工さんは、トンカチと釘(普通の)をほとんど使いません。
電動工具と言われるようなドリルやガンという機械で、ビスや専用の金物を打ち込んだりしています。
木を削るカンナにおいては、もっと使っていないと思います。
直接手に触れるような部材にカンナがけをした木材が使われることがほとんどないからです。
手摺も窓枠もすべて既製品です。
押入れの中ですらユニット製品がありますし、和室の壁につく長押し(なげし)や床の間(とこのま)の柱に至るまで、すでに仕上がった材料が使われています。
印刷技術の進歩で、「木目調」あるいは「石目調」のモノも沢山増えました。フローリング、ドア、窓枠、幅木など、ほとんど貼りモノだったりします。
低価格な住宅建設にはそうした効率化が背景にあります。
消費者としては低価格は賛成だけれど、供給者として建築業界に携わる立場で考えると、ちょっと心配でもあります。
若田さんが宇宙ステーションを建設するような時代ですから、何を未だに古い思想を持っているんだ、と言われるかもしれませんが、それでも尚、大切にすべきものがあるように思えてなりません。
天然素材、技術力、経年美化、個性、伝統工法…
そんなキーワードが、こと建築においては今後も重要な気がしています。
便利さやコストだけを追及した行き過ぎたモノは、すぐに希薄化し、結局壊して作り直すという最悪の結末が待っているからです。
マテリアルワールドはどんなに世の中が変化しても、こうした根っこの部分で大切にしたい思想はいつまでも持ち続けていたいと思います。
もし、マテリアルワールドがレストランをオープンすることがあっても、ちゃんとシェフに包丁を使ってもらいます。(笑)
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Smile & Thanks 2009
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