次の世代に語り継ぐ建築

2008年も日本は3連休が多いみたいですけど、みなさん楽しめましたでしょうか?
今日はちょっと残念なニュースがありましたね。
旧正月期間中のお隣韓国で、南大門が全焼という悲しい知らせがありました。韓国国内最古の木造建築物として国宝1号に認定されている南大門(崇礼門)はその完成が1398年という大変貴重な建造物でした。1398年と言えば日本は室町時代。それだけでもいかに貴重な建造物であったかが分かります。朝鮮戦争などの戦火もまぬがれ、ソウル中心地のシンボルとしてこれまであったわけですが、火災は事故?の可能性もあると言われており、非常に残念な思いです。
こうした貴重な建造物は世界のあちこちにあるわけですが、先人達の偉業には本当に学ぶことが多いものです。現代のような便利な建設機械や道具、複雑な計算処理をしてくれるパソコンソフトや図面を簡単に書けるCADもない時代に技術者や職人たちの英知のみで造られた建築物の素晴らしさには、驚きと感動が沢山詰まっています。
今日のこのニュースをきっかけに僕が想いを巡らせたのが、近年の日本の建築で将来の次の世代に語り継ぎたいような建築があるだろうか?ということでした。「バブル」期以降、様々な建物がつくられ、ここ数年も大型ビルなどの建築や再開発が続き随分と東京やその他の大都市圏の姿も変貌したと思うのです。
東京近郊で言えば、東京ドーム、幕張メッセ、東京都庁、東京ビッグサイト、港みらい地区、お台場、六本木ヒルズ、埼玉新都心、表参道ヒルズ、ミッドタウン、丸の内再開発、品川・大崎、渋谷・恵比寿、豊洲地区、川崎駅前などなど、これ以外にも沢山あります。
きっとみなさんの街も随分と変わったはず。
気がつけばこの4半世紀で随分と様変わりしているはずです。
みなさんには、未来に残したいお気に入りの建物(ここ25年くらいのもの)、ありますか?
これだけ技術革新や変化が盛んな現代の建築。長い歴史的に考えても、ここ数年の移り変わりは相当密度の濃い時期ではないかと思うのです。
にも関わらず、正直すぐに候補として挙げたいと思う建物が出てこない気がします。
これだけ変化している今、50年後、あるいは100年後、東京の姿、あるいは日本の各都市の姿はどうなっているんだろう?そこに伝えたい技術や建物はあるだろうか…?
ふと、そんなことを考えるきっかけとなった一日でした。
「地図に残る仕事」というフレーズがありましたけど、今の僕たちの時代にそんな建築が一つでも多く生まれて欲しいですよね。

昨年ソウルを訪れた際の南大門。

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