シンプルな空間でこそ素材選びは重要

インドネシアに来ています。
12月にインドネシアにいることは初めてですが、普通に暑いですね。(笑)
このところイレギュラーなオーダーが続いていたり、新商品の本格的な出荷なども控えていることなどもあって、打ち合わせすべき課題が多く今回の出張となりました。
やはり来てみると、新たな発見も沢山あり、普段メールでのやりとりでは伝わらないこともすんなり解決したりと、こうした時間の大切さを感じます。
最近、インドネシア出張の楽しみの一つに、建築やインテリア、デザイン系の本を買うということがあります。入手が手軽ではない海外出版されている本であるということも当然ですが、その種類がかなり充実しているということもあります。建築やデザインが充実しているというのは、経済的にも盛り上がっている証拠ではないかと感じています。
今回もいくつかゲットしているのですが、カバンが重くて大変です。
インドネシアの建築は、伝統的な古い木造住宅だけではなく、近代建築においてはデザイン性の面でも優れたものが多いと感じます。
結構意外?な感じですが、シンプルないわゆるおしゃれな建築も普通にあります。
シンプルな空間、ゴチャゴチャしていないデザインの中では、使われるアイテム数も限定されてきます。究極、白い壁とガラスだけというのもあったりしますが、そうしたシンプルな空間で使われる素材は、ひとつ一つが重要な要素になってきます。
ストレートにその素材感が表れるということと、ごまかしが効かないので、印象全体を左右してしまうこともあります。




白壁、モザイク石床、竹の壁、玉石の壁、緑の庭、小端積石の壁、ほんとうに簡素な中に素材の特性がうまく表現された建築だと思いました。
どこかリゾートを感じさせるものですが、普通の住宅です。
僕がとても惹かれたのはトスカーナウェイのモザイクの使われている床面。
自分がこのトスカーナウェイを扱っているからということでなく、その使われ方です。
外部でありながら、いわゆる「エクステリア」と単純に建築と区別出来ない、建築と一体となっているこの曖昧な空間っていいなと思いました。
アウトドアリビングのような、テラスのような、アプローチのような、・・・。
こういう建築本体と外部を“つなぐ”床面ってもっと日本の建築にあっていいと思います。そのためには、建築本体が開放的でないとダメですが、いわゆる「犬走り」をもっと別の形に進化させてもいいように思いますが、どうでしょうか?

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