「シエナスタイル」というプロダクト名で、ロートアイアン、ロートアルミのオリジナル金物製作も請け負うマテリアルワールド。
純粋な金物製造メーカーではないマテリアルワールドが、どうしてこのお仕事をさせて頂けるのか?
製造メーカー直接取引の方が、安くいいものが出来る?!と考える人も少なくないと思います。
理由幾つかはあると思いますが、設計者と製造者、両方の立場を理解し、2者が直接協議検討するよりも、更に良い形が提案出来ること、これが最も大きな理由ではないかと考えています。
先日もリフォーム物件において、フラットバーで構成される階段手摺、ロフト手摺を担当させて頂きました。
誰にでも出来てしまいそうなシンプルなものですが、実は細部にかなり違いがあります。
1.柱の割り付け
2.コーナー支柱フラットバーの角度
3.笠木側面のみハンマートーン仕上げ
4.笠木サイズから面落ちしたフレームサイズ
4.ジョイント位置は極力目立たせず、ビスは貫通させない
5.均等割りではなく、オフセットさせた横桟高さ

建築・インテリアの設計者/デザイナーの方は、金物の製造に関して知識や経験に限界があり、時に難しい要望があります。
製造メーカーはどうしてもつくり易さを優先しがちで、面倒な加工は嫌がります。
前者を優先しすぎてしまうと、コストがどんどん上がってしまったり、構造的に不安定になってしまったりする傾向があり、
後者を優先しすぎてしまうと、デザイン的に面白みの無いつまらないもの、あるいはやぼったいものが出来てしまったりします。
この調整役として、マテリアルワールドが機能しています。
製造側がメンドクサイ、ムズカシイと主張することも、解決策を見出す為に協議を重ねて、時に設計者以上に熱い想いを伝えて説得し、
コストコントロールもしながら、妥協しないモノづくり。
また、金物の製作は、業界一般的な定価が存在しない、ある意味ブラックボックスな部分があります。
10万円、50万円、200万円、1000万円。
見積金額だけをみて、それが適正であると判断できる人がどれだけいるでしょうか?
寧ろ、マテリアルワールドが介在するからこそ、安く、そしていいものが実現出来るのです。
マテリアルワールドでは、製造を委託させてもらっている協力業者さんが国内3社、海外2社。
案件によって、ベストなパートナーと組んで進めています。


クライアントの方や、エンドユーザーの方の喜ぶ姿が見たくて、また、製造側の方にも喜んでもらいたくて、この「シエナスタイル」というオリジナルの金物製作を続けています。
これからも、小さなものから、大きなプロジェクトまで、1つひとつを大切につくっていきたいと思います。