リズムと気配 TG設計編

先週末、TIME&GARDENとしての第1号設計物件がようやく完成し、一旦のお引渡しができました。(残工事少々あり…)
土地探しのお手伝いから始めて、ここに至るまで1年以上の歳月が過ぎました。本当にいろいろなことがありましたが、最終的に依頼主であるHさんファミリーにとても気に入って頂けたようで、「ありがとう」の一言で、これまでの苦労もすべて忘れることができました。
残念ながらオープンハウスはまだ未定ですが、今日は物件写真を交えてここにご紹介します。
この物件は、TIME&GARDENと前職時代の同僚である KOZURUクンとの共同設計として進めてきました。
自分で言うのも変ですが、2人のいいところがうまく融合して、見どころてんこ盛りの住宅が完成したと思っています。
大きくは「リズム」と「気配」をテーマにしています。
小さな娘さんのいるHさん。子供の居場所がわかるよう、空間はなるべく大きく連続させつつも、ゾーン毎には変化をつけて、目線の変化、空間の変化を出しています。

オレンジカラーが印象的なオリジナル引戸と段差のある空間。連続する白い壁に対して印象的な引戸にするため、最後の最後まで考え抜きました。表面は革のテクスチャーになっています。


オリジナルキッチンとダイニング。さらに300?上がったダイニングが座敷になっています。畳の下には一部収納もあります。


リビングの吹き抜け。天窓(電動)があり、とても明るい空間です。


2階はフローリングもナチュラルに明るくし、ファミリールームはもうひとつの家族の集まる空間です。


主寝室はカーペットに折り上げ天井+間接照明。ベッドヘッド側には調光付きの読書灯。


中庭にはトスカーナウェイ。狭い敷地ですが中庭を設けたことで光をキャッチできるスペースができました。道路側からは見えず、とてもいい空間になりました。
他にも子供部屋にはグルニエ、可動間仕切収納、2つのボールが並ぶ洗面化粧室、etcと欲張りな設計になっています。
設計というのはこれが正解というのはありません。
少なくとも僕はそう思っています。
10人が設計したら10通りのプランが出てくるのが面白い。
だから、他の設計の方がみたらいろいろご指摘あると思います。
でも、何度も打合せを重ねるにつれて、Hさんになりかわって深く掘り下げたものがここには詰まっていると自負しています。
Hさんファミリーとってこの家での新しい生活が、毎日楽しく、明るくハッピーであればいいな、と願っています。
マテリアルワールドもそうですが、設計というのも引き渡しをする時はまるで我が子を手放すような心境です。愛着がある分、感慨深いですね。
これからも、そんな愛着の持てる仕事に携わりたいと思っています。

H邸の工事用の鍵。(お疲れ様でした…)

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