現場は生きている

建築現場というのは生きています。
何が?
とピンとこない方もあるかもしれませんが、変更がつきもので、図面通りに行かないということを表現したものです。
そのまま何事もなく事が運ぶことはまず99%ありません。
というと、建築業界以外の方は不安になるやもしれませんが、途中設計変更があったり、図面に表現できないような納まりがあったりと、そのことが大問題ということではないので、誤解のありませんように。
マテリアルワールドでは、
現在、八王子にリニューアルオープンするとあるレストランの内装工事において、シエナスタイル」「トスカーナウェイ」を納めさせて頂いています。
関係者の皆様、本当にありがとうございます。
非常に短い工期の中で、沢山の作業が行われるのが店舗物件。
ビルやマンションのテナントとして工事されることが圧倒的で、さまざまな制約条件のもとに進められることと、細かい部分は現場にて作業と同時進行で詰めていくことも少なくありません。
大工さんをはじめとする職人さんの技量もおのずと高いレベルが求められます。100%細部まで図面化されていない場合は、考えながらやるということが求められるからです。
住宅建築の現場とは全く異なる空気が流れているのが特徴です。
「現場は生きている」という表現を使うのにピッタリです。
特に、今回の現場では、壁の仕上げが漆喰仕上げということもあり、その独特の局面表現は図面では表現しきれません。
専門の職人さんも今では少なくなり、手配が限定されます。
作業員1人が1日かけて出来る仕事量を『1人工(イチニンク)』といいますが、下地処理も含めて漆喰だけで、この現場では延べ100人工以上という手間をかけて仕上げられているのです。
その為、漆喰の壁にロートアイアンが設置される部分でも、設計で想定したやり方では設置ができず、結局現場で分解して、1つ1つ取付ける作業となりました。
一筋縄ではいかないということを、身を持って再認識した次第です。
まだまだ工事途中なのですが、ちょっとだけご紹介します。(工事中につき、ごく一部のみですが・・・)

全てハンマートーンという職人による手作業により叩いた部材です。

こんな自由なデザインも可能です。
壁面も微妙に湾曲しており、とても苦労しています。

トスカーナウェイだからこそ、うねった形状の床面でもそのまま施工することが出来ました。

銀古美仕上げという黒塗装のベースの上に、銀の塗装による表現を追加して、ラスティックな仕上げにしています。
写真で伝わるかどうか、シエナスタイルとトスカーナウェイは相性がバツグンにいいのです。
この2つのアイテムを同時に採用して下さる現場がこれまでも幾つかありましたが、イタリア、あるいはスペインというような都市のイメージを表現するには最高のコンビです。
どちらも、「繊細」「丁寧」「本物」「永く使う」そんなキーワードで表現されるアイテム達です。
完成してオープンする頃にまたご案内します。
どんな素敵なお店に仕上がるのか、今から僕もとても楽しみにしています。
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Smile & Thanks 2009
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わたしたちマテリアルワールドは、
20年後も色褪せない世界中のユニークでオンリーワンな
一流建築資材を提供する会社です。
2015年までに20カ国、100アイテムの取扱いを
目指しています。
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